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プロは対価と時間をかけて

とあるかたのブログを拝見して以下転載しますが、ネットの情報の信ぴょう性というものにもっと懐疑的になるべきだとわたしは感じます。

以下転載。
ソースはこちら(http://mubou.seesaa.net/article/434133870.html)
いや、わざわざ書くまでもない、当たり前の話のような気はするんですが。



ちょっとふぁぼるのを失念していたんですが、Twitterで、「最近、患者さんが「ネットで見たんだけど」という情報を元に医療方針に色々文句を言ってくる」というお医者さんがいた、というような話を観測しました。まあ、ちょこちょこ聞く話だとは思います。



私、ちょっと前にこれと同じ様な話を、前の会社で同期だった友人から聞きました。彼はアプリケーションエンジニアでして、その時は患者の側でした。


その時、私は彼とこんな会話をしました。



元同期「この前○○の再検査で医者にかかったんだけどさあ」


私「あー、なんか大変だったみたいね」


元同期「別に文句言った訳じゃないんだけどさ、「ネットではこの症状は××って書いてあったんだけどどうなんですかねー?」って言ったらすっげえ嫌な顔されて、「体調に関して、ネットの情報を鵜呑みにするのはやめてください」って言われたわ」


私「いやそりゃそうだろ。お前、クライアントに「ネットではiOSアプリの開発は簡単って書いてあったんだけど、この工数かかり過ぎじゃないの?」とか値切られたら「じゃあそれ書いた奴に作らせろや」ってブチ切れるだろ?」


元同期「あーーー…それはブチ切れるわ…というか俺一回同じようなこと言われて実際にブチ切れたわ…」


私「マジか」


元同期「それでその客先と保守契約解除になっちゃって俺めっちゃ怒られて始末書書いたわ……」


私「なんかごめん」



いやまあ、このたとえ話が適切だったのかはちょっとよくわかりませんが。


ただ、一つ言えることとして、「仕事をしてもらっているプロに向かって、「ネットに○○って書いてあったんだけど(だからお前の意見はおかしい)」というのは、場面にもよりますが基本的には超失礼」ということは、当然の常識として認識しておいた方がいいんじゃないかなあ、と思いました。


だって、ネットでたまたま見つけた情報を、お金を支払っているプロの発言より信用するというのは、「私は、あなたが持っている専門知識よりも、どこの誰が書いたかわからないWebの情報を信用しています」と言っているのと同じことですもんね。




いや、まあ、多角的に情報収集すること、その手段の一つとしてネットを参照すること自体は、もちろん全然構わないと思うんですよ。Webの情報が時として非常に貴重かつ重要であって、思いもよらなかった解決法がそこから見つかることだってありますもんね。



ただ、幾つか認識しておきたいこととして、


・Webの情報は、別にあなたの為に書かれたものではなく、あなたの個別の事情や状況など何も勘案されていない
・Webの情報は玉石混交であって、場合によっては虚実ごちゃまぜでもあって、それ「だけ」を信じるのは非常に危険である(特に医療については)
・情報発信者が誰かが明示されていない場合、その情報は全くのド素人が書いたものかも知れない。そしてあなたにそれを判断する術はない


という点はあると思うんですよね。というか、Webで情報収集する際、必ず頭に入れておかなくてはいけない必須認識なのではないかと。




以前、「安易な気づき」の危険さについて、何度か書いたことがありました。



今までなんとなく信じていたことが否定されて、「そうだったのか!知らなかった!」となる。既存観念の否定に始まる気づきというのは、時として非常に気持ちよく、魅力的です。


ただ、その気づきが本当に妥当なものなのかどうか、保証してくれる人は誰もいません。例えばそれが「既存の医療に対する否定」であったりすると、話は非常に厄介で、即座に自分の身の危険としてふりかかってくることになりかねません。



Webで情報を収集する際は、くれぐれも「それが本当に妥当なものなのか」慎重に判断しないといけないなー、と。


ましてや、それを「お金をとっているれっきとしたプロ」に投げつけるなどということは、よほどのことがない限りド慎重にした方がいいんじゃないかなー、と。



そんなことを改めて考えた次第なのです。



今日書きたいことはそれくらい。

投稿日:2016年3月7日  カテゴリー:未分類, 院長の戯言