タップしてすぐにお電話

メールでお問い合わせ

被せたのにしみるじゃないか!

先日患者さんから受けた言葉です。
ブリッジにしていた歯が駄目になり、片方の歯を抜いて、奥の歯を削ることになりました。
前の歯と奥の歯でつなげるブリッジを作りました。
前方の歯は神経が残っていたので麻酔をして削り、奥の歯を同様に神経を残して削りました。
型を取る時、歯がしみている、と言われましたが神経を残しているので次第に治りますと説明しました。
最終的に歯が入りましたが、その翌週、題名のごとく強くいわれました。
患者さんの言い分としてはこうです。
・もともとしみていなかった歯を削ってしみるようになったのは医療ミスではないか。
・しみるのが治ると言っていたが全然治らない
・このままでは食事が取れない
医療ミスというのは穏やかでは無いですが
私の説明が足りなかったのかもしれません。
しかし、歯を削ってしみるようになったのは目的が別にあるからです。
たとえば虫歯を取るために歯を削った。その結果しみるようになった。それは歯医者の責任でしょうか。
ブリッジを入れるために歯を削った。その結果しみるようになった。これは歯医者の責任でしょうか。
歯を削ってしみるようになったものは3~4カ月の経過を診ると治ることが多いです。しかしそこまでに耐えられない方もいます。
神経を残す、という目的のために当方としては良かれと思ってやっていますが、患者さんの中にはそんなことなら神経を取ってくれた方がましだ。という方もいます。
人それぞれの価値観にあった医療を提供する。
まだまだ精進が足りませんでした。

投稿日:2017年4月3日  カテゴリー:未分類, 院長の戯言