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患者さんが本当に望むこと。

先日も、遠いところから初診の患者さんが来られました。

「以前の歯医者で抜歯されて、健康な歯を削ってブリッジにすると言われて、何か方法がないかと…」
よくよく聞いてみたら、
「何件か回ったのですが、私の口の中の状態を書いてある紙や写真をくれるのですが、結局私の話は聞いてくれないんです。」
「何とかなりませんかと聞いても、呆れた顔で無理の一点張り、しまいには怒られました。」
ここまで話を聞いて、ようやく口の中を拝見します。
現在仮歯が入っていますが、接着剤でくっつけているだけ。仮歯は汚いです。
私は欠損した歯をどうするのかを説明。(インプラント、義歯、ブリッジ、ノンクラスプデンチャー)
それでも患者さんは浮かないご様子。
「すいません、この仮歯をきれいにしてくっつけるのはできませんか?」
「もちろん出来ますよ。」
患者さんは以前の歯医者に怒られてから、なかなか言い出せなくなっていたようです。
「これ以上歯をいじりたくないし、でも綺麗にしたいし、このままで綺麗にしたいんです。」
「じゃあそうしましょう」
1週間後、いい材料で作った仮歯は患者さんを素晴らしい笑顔にしました。
なにもしない。それも価値あることです。

投稿日:2012年9月19日  カテゴリー:未分類, 院長の戯言