タップしてすぐにお電話

メールでお問い合わせ

成人の虫歯予防

こんにちは。古川歯科 医院長 古川です。

雨が続きますね。医院の庭の木々たちは喜んでいることでしょう。

今日は虫歯の話をしましょう。

あなたは虫歯を子供の病気と考えていませんか。大人になっても虫歯になるリスクは下がりません。さらに高齢になると、唾液の分泌量が減ることや毎日飲む内服薬などの影響で、虫歯ができやすくなります。

 最近大人に多く見られる虫歯は、歯の表面に穴があいた虫歯だけでなく、表面のところどころに自い斑点ができた虫歯です。エナメル質からカルシウム分が溶け出ていく状熊を脱灰といいますが、歯がチョーク状に白くなった部分は既に脱灰が始まっており初期の虫歯です。

 虫歯の原因菌は砂糖をエサに増加します。脱灰させる虫歯の原因菌は、もともと口の中にいるありふれた細菌(常在菌)です。口の中に糖質が入ってくると、これを工ネルギー源に増殖し、有機酸を出して歯の表面を溶かすのです。
 
 糖質のなかでは、菌が利用するのは、砂糖に代表される発酵性の糖質です。特に砂糖は、虫歯菌により歯の表面に粘着性のデキストランやムタンをつくって取れにくくなり、二重の意味で虫歯ができやすい糖です。
 
 もともと唾液には、口の中が酸性にかたむいても中性に近づける作用があります。しかし、高濃度の糖が入ってくると、分泌された唾液の力だけでは中性に戻りにくくなるのです。
 
 一方、虫歯の原因菌に利用されない糖質もあります。糖アルコールとよばれる非発酵性の糖で、ソルビトール・キシリトールが代表選手です。これらは糖度は少し落ちますが、虫歯の原因にはなりません。

 唾液は歯の表面に作用し脱灰を抑えて再石灰化させることができます。初期虫歯を早期に発見して進行をくい止めると、唾液の中のカルシウムが再ぴついて修復させることができます。ただし、再石灰化には脱灰の数倍の時問がかかるため、十分な養生が必要です。
  
 虫虫歯を初期のうちに治すためには、脱灰を抑えて再石灰化を早めることが大事です。そのために、よく噛んで唾液をよく分泌させ、口の中の環境を整えましょう。
  
 現在は脱灰抑制、再石灰化促進に加え、再石灰化した部分が再び酸にさらされても溶けにくくなる成分も開発されています。これらは特定保健用食品(キシリトールガムなど)になっていますので、こういった食品を利用するのも有利ですね。

ちょっと難しい話でごめんなさい。

簡単に言うと、ご飯を食べたら歯は溶けます。そして時間が経つと唾液が歯を修復していきます。でも、ご飯を食べる回数や時間が多くなれば、歯は溶けすぎてしまい、虫歯になります。だから、だらだら食いをしないで、時間を決めて食事をすることで予防効果があります。

虫歯も歯周病も生活習慣病です! 日々の生活から改善していきましょう!

(耳が痛い…。)

投稿日:2009年7月1日  カテゴリー:成人の虫歯予防, 未分類