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神経のありやなしや

歯を守るというのは、難しいものです。私がいくら頑張っても難しいこともあるし、もちろん失敗もあります。
神経も同様です。
今もありますが、当院でも以前は「ドックスベスト」治療を行っていました。
「虫歯を削らずに治す」という奴です。いまも他の方法でも「削らずに治す」だの言ってますが、開業医から言わせてもらうと「寝言は寝て言え」。
やはり細菌感染という点では口腔内は地獄に近いですから、適応症例が少なく、成功例も少ない。
虫歯ができて、痛くもなんともないのに神経を取られた。
これも良く聞く話ですが、医師に罪は無いのです。
私も「神経ぎりぎり」の虫歯を治療して治し、何カ月後にひどい痛みが出てというのを何十いや何百と見てきました。
神経ぎりぎりで神経をとるという勇気もたまには必要です。最終的に痛い思いをして根の治療をするのであれば、その英断をたたえるべきだと思います。
先日も「神経をとるって、ちょっとショックなんですけど」と患者さんに言われました。
しかし、覆水盆に返らず。口腔内の組織で元通りに再生する治療なんてないのです。
安心してください。
神経のある・ないは歯の寿命には一切関係が無い。ということが分かっています。
神経が無くなっても。大丈夫。

投稿日:2016年3月18日  カテゴリー:子どもの歯の治療, 成人の虫歯予防, 未分類, 院長の戯言