かみ合わせ
「かみ合わせがおかしい。」と訴えられてこられる患者さんもおられます。
実際に調べてみると、患者さんが意識的に変な位置で噛んでいることが多いのです。
通常、かみ合わせは歯と歯が合わさる位置で噛むようになっており、奥歯が噛んで、前歯が当たらない(噛まない)位置になります。
歯ぎしりや、加齢のすり減りで前歯が当たってくることはありますが、通常は噛みません。
しかし、かみ合わせに癖が付いていると、2つの噛み合わせを持つことになります。
1つは、解剖学的に正しい噛み合わせ。(現存の歯と歯が理想的に噛むかみ合わせ。)
2つ目は自分が落ち着くところの噛み合わせ。(筋肉や癖によって確立された噛み合わせ。)
これを2態咬合といいます。
意外と多いこの疾患。
本人は気付いていないことが多いです。
こういう症例の場合、私たちも技工士も理想的に作ろうとすると、全く噛まないことがあります。
本当に難しいですが、患者さんと協力して、納得がいくまで作り直します。
うまくいかないときもありますが、最終的に患者さんの笑顔が得られれば、それが最高です。
投稿日:2010年9月14日 カテゴリー:未分類, 院長の戯言