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医学的盲目。

そもそも医療は人間の治癒力に依存していて、医療自体で人を治すことはできないのですが、やはり医療が人を治すと思っている方が多いのも事実です。

歯自体は治癒力を持たない硬組織であるため、充填や置換することでその機能を補完します。

ただ、歯科医療も見えないことを経験で治療したり、歯自体が鈍感な組織であるため、そこまで精密な治療が必要でないという見解もあります。

しかし、口の中は、ひどく敏感であるのも事実です。

ある歯医者で患者さんが歯の痛みと頭痛を感じたので歯の神経を取りました。それでも痛みが引かないので歯を抜きました。それでも痛いので隣の歯を抜きました。患者さんは痛みが止まらないので内科に行きました。結局、片頭痛でした。

という例もあれば、

ある患者さんが歯が痛いと言って歯医者に行きました。痛みのある歯は神経がないから関係ないと言われ、他の歯の治療をしました。それでも治らないので他の歯医者に行きました。そこでは咬み合わせが悪いと言われ、かみ合わせの治療を受けました。それでも治らないので他の歯医者に行くと歯ぐきが悪いと言われ、歯ぐきの治療を受けました。それでも治らないので他の歯医者に行くと、ようやく痛みがあるその歯を治療してくれました。痛みは取れました。

という例がある。

どちらも先入観というものが邪魔して痛みの本質を見失っています。

以上は実際にあった話ですが、口を見て全身を診ないと、本当の治療にはならないのです。

投稿日:2011年11月25日  カテゴリー:未分類, 院長の戯言