矯正治療の時期について
成人矯正はおすすめ。
これまで中高生のうちに矯正を終えた患者さんを、その後何十年も経過を追ってきました。
そこでかなりの数で見てきたのが、
高校卒業後くらいでリテーナーを使わなくなったり、なくしてしまったりして、そのまま放置。
そして何年、何十年か経ってから「また歯並びが気になってきた」と再治療になるケースです。
逆に、中高生で矯正を終えて、その後何十年もきちんとリテーナーを使い続けている人って、実はそれほど多くありません。
ここは矯正歯科の世界では、昔からある大きな矛盾だと思っています。
もちろん、成長期に矯正をすること自体に意味があるケースはあります。
でも、「矯正は早く始めた方がいい」ということを、あまりにも一律に考えてしまうのはどうなのかな、と。
矯正専門医なら、こういう問題はみんなある程度わかっているはずです。
それでも、医院側の事情や収益の問題もあって、なかなか表立って語られない。
でも、こういうところにちゃんと向き合わないと、矯正歯科そのものは良くならないと思います。
結局、一番大事なのは「いつ始めるか」ではなく、その人にとって本当にメリットの大きい時期に治療をすること。
医院の都合で、とにかく早く始めた方がいいという方向に持っていくのは、患者さんのためにも、矯正歯科の将来のためにも良くないと思います。
特に最近の矯正治療の進歩まで含めてトータルで考えると、成人になってから矯正をするメリットは、かなり大きい。
少なくとも「矯正は子どものうちにやるもの」という考え方は、もう一度見直していい時期に来ていると思います。
投稿日:2026年9月17日 カテゴリー:未分類
