歯の移植
歯牙移植術、意図的再移植術
自分の歯がダメになり、抜歯を余儀なくされた場合に、使っていない親知らずを利用して自分の歯を抜いたところに移植する方法を自家歯牙移植といいます。自分の歯を使うため、インプラントより何よりも成功率が高く、安全です。
意図的再移植術とは、通常の方法では治らない根の病気や、症状が消えない歯牙などに適応する治療法です。問題のある歯牙を一度抜歯し、病巣を除去もしくはデブライドメント(きれいに)し、抜いた元の場所に戻します。
治療の流れ
- まず、ダメになった自分の歯を抜歯します。
- その後、親知らずを抜歯し、形態を整え、移植します。その後、糸で固定しその日の処置は終わります。
- 1 週間後に糸を抜きます。
- その後、3週間後に移植した歯の神経の処置を行います。
- また3週間後に土台を立て、歯をかぶせて治療は終了です。
移植術の注意
- 治療期間は約3か月かかります。
- 元の歯の炎症が強い場合など、移植術が成功しない場合もあります。
- 金額は保険適応です。
症例写真
今まで何回も根の治療をしても治らない方や、症状が消えない方は一度ご相談ください。力になれるかもしれません。
20 代の男性
右下奥歯にのう胞(根の病気)があり抜歯しなければなりません。
術前
右下7の根の先に丸い膿の袋があります。抜歯してそのすぐ後ろの親知らずを移植します。
術後
問題のある歯を抜き、親知らずが移植されています。