もっと早く…
こんにちは。古川歯科 古川です。
新規の患者さまによく言われます、「先生もっと早く来たほうが良かったよね?」と。
これに対する回答は、「そのとおりです」ですが、人生は人間はそんなものではありません。
こうなる前に来たらよかった。というのは現在の結果を踏まえての意見なので、そのこうなる前の状況で今の結果を予測できていたら間違いなく歯医者に行くのではないでしょうか。
しかし、それよりも優先する事項があったり、歯医者に行きたくない理由があれば二の足を踏むことになります。
今歯に穴があいているけど、今歯に少し痛みがあるけど、少し歯が揺れているけど、きっと大丈夫だろう。希望的観測によって気持ちを落ち着けます。
ちょっと穴が大きくなってきたな、痛みが強くなってきたな、だいぶ歯が揺れてきたな、でも大丈夫だろう。この時点で歯医者に来る方もいます。
穴が大きくてご飯が入ってきて痛いな、痛み止めも効かなくなってきたな、歯がぐらぐらして噛めないな、もうだめかもしれないな。このあたりで観念してくる方が多いです。
こういう方はご自分で診断をつけられてくるので、「もう抜歯でしょうか?」となり、「先生、もっと早く来たらよかったよね?」となるわけです。
早期発見、早期治療。
これに勝るものはありません。
口の中ですから、気付いてないわけがありません。
見て見ぬふりではなく、自分の口の中と向き合うことも大事です。
ちなみに、「先生、もう抜歯でしょうか?」には私はこう答えます。「あなた次第です。」
「先生、もっと早く来たほうが良かったよね?」には「今来てくれたからいいですよ。」と答えます。
投稿日:2009年10月28日 カテゴリー:成人の虫歯予防, 未分類, 歯周病, 院長の戯言