タップしてすぐにお電話

メールでお問い合わせ

被せを新しくする。

去年の話ですが、こんなことがありました。

以前から通ってきてもらっている患者さん。入れ歯のばねがかかっている歯が取れたということで来院されました。

「せっかくだから、新しくしてください。それの方が取れないでしょ?」

この提案に、私は歯があまり残ってないので、取れやすいかもしれませんがそうおっしゃるなら、ということで新しく作りました。

セットが終わり、2週間くらい経った日にその患者さんから電話がありました。

「この前の被せが取れました。こんなに早く取れるならやらなければよかった…。」

とりあえず来院してもらい、見ると、取れたのは被せではなく、土台でした。

「被せが取れたわけでは無いですが、土台が取れているのでつけ直しましょう。それで入れ歯のばねをゆるめましょう。」

患者さんはあまりいい顔はしませんでしたが、取れるかもしれないことは言っていたのです。

しかし、その患者さんはそのことも全く覚えていません。

 

最終的にはうまくいったのでよかったですが、新しくすれば良くなるとか、新しいから取れないというわけではありません。

また、いままで取れなかったのに今回は取れやすいとかも良く聞きますが、そのいままでというのが曲者で記憶は美化され、都合のいいように取られ、また口の中も条件が変わっていく中で永遠な治療はあり得ないのです。

 

どのくらい持ちますか?という質問に私は答えにくいです。

実際、患者さん次第というところもあるのですが。

 

 

投稿日:2012年2月2日  カテゴリー:子どもの歯の治療, 成人の虫歯予防, 未分類, 院長の戯言