虫歯だと思う
初診時の主訴ランキングで言うと、1位は「詰め物が取れた」2位は多分この「虫歯だと思う」。
10数年前に比べると、歯の治療に対する意識は上がっていて、ちょっとおかしいと思うくらいでも来院する方が増えていると私は感じています。
たいがい、「虫歯だと」思っているものは虫歯ではなく、着色だったり、削る必要のない初期虫歯だったりします。
もちろん、本当に虫歯の場合も多いです。
自分で鏡で見て、子供の歯を見て、黒いから虫歯だと思うわけですが、色で判断することは私たちはあまりしません。
たとえばまっくろでも、触診で硬い感触があれば虫歯ではありませんし、うすい茶色くらいでも柔らかければ虫歯です。
現在では触れなくても分かる「虫歯計?」のようなものもあります。
当院にはありませんが、大々的に宣伝している医院もあります。
まあ機械ですから、誤差もあり、もし機械に従って間違えたらどうしようもないですね。
まあ基本は直視ということで、肉眼と触診が一番大事ですね。
学校検診なんかだと触らないで虫歯と言ったりするようですが、歯医者に来るきっかけになるのなら、それもありかと思うのでした。
投稿日:2013年1月25日 カテゴリー:成人の虫歯予防, 未分類