前の歯医者がヤブで…
新規の患者さんと話していると前の歯医者の悪評をよく聞きます。
実際は悪いことではないことが多いです。医師としては良かれと思ってやっていても、人によって受け取り方が変わりますから、難しいものですね。
代表的なものを挙げておきます。
・かみ合わせの歯を削られた
これはよくあるやつです。通常、歯は一口腔単位で考えます。要するに一つの歯を治すのにも全部の歯のかみ合わせを考えるということです。ですから、隣の歯を研磨したり、かみ合わせの歯を削ったりします。
ですから、これはヤブではありません。
・頼んでもいないのに虫歯を治された。
説明不足かと思いますが、虫歯を治してくれたんだからいいじゃないですか。「ここは虫歯があるけど治しませんね」って言われるのもちょっと変ですしね。
・麻酔なしで歯を抜かれた。
麻酔なしで~っていうやつも良く聞きますね。
実際麻酔なしで歯を抜く先生なんていないと思いますよ。人が痛い顔してるの嫌ですよ。
麻酔なしで歯を削ることはあります。小さい場合なんかは。
麻酔が効きにくかったとか、麻酔が少なかったとかで痛かったという経験を悪い方にとらえていると思います。
・詰め物がすぐ取れた
これはねえ。実際の患者さんの口の中の状態や歯の状態にもよります。
※後医は名医
あとから診た医者は有利であり、前医を不満を聞くので名医になりやすい。という格言。
後出しジャンケンみたいなもんです。
後から見た先生が名医に見えても、前医のやっていることは必ずしも間違いではありません。
投稿日:2013年10月2日 カテゴリー:未分類, 院長の戯言