アクトオブキリング(映画)
遅れましたが、話題の映画を観ました。
一般的には全然話題にはなっていませんが。
インドネシアでの1965年9月30日の大虐殺を加害者たちに実際に演じさせるという非常に興味深い映画。
監督はイギリス人で、最初はこの事件の被害者にスポットを当てて制作をしようと試みたが、被害者側への配慮から、困難となり、加害者側に行った。
この映画の主軸はプレマンという日本でいうところのやくざにわたる人々のインドネシアでの振る舞いであろう。
この人たちは100万人以上を虐殺しておきながら、犯罪には問われず、むしろたたえられて生きている。
また、共産主義者への弾圧と称して中国人華僑を虐殺し、いまもなおみかじめ料のような搾取を行っている。
面白いところは、主人公である虐殺者たちが、実際に過去を演じることにより、反省していき、後悔の念を見せるところ。
人間の不思議さとインドネシアの実情を知るいい映画。
投稿日:2015年6月15日 カテゴリー:映画評論, 未分類